トナーの捨て方を紹介!6つの廃棄方法と注意点を紹介

オフィスや家庭でよく使用されているプリンタートナーは、適切に処分しないと事故が起こったり環境に悪影響を及ぼしたりする可能性があります。そこで本記事では、使い終わったトナーカートリッジの正しい捨て方や、廃棄時に注意すべきポイントなどについて詳しく解説いたします。

目次

不要になったトナーは、一般ごみで捨てられる?

いらなくなったトナーは、一般ごみと同じようには捨てられません。トナーの中に入っている粉は非常に細かいパウダー状になっており、引火すると粉塵爆発が起こる可能性があります。普通のごみと同じように捨てて焼却処分をされてしまうと、火災事故が発生するため危険です。
また、トナーの容器と中の粉の分別などをしようと、トナーを解体するのもおすすめできません。トナーの粉は基本的に人体には無害ですが、多く吸ってしまうと肺の狭い器官に入り健康被害が出る場合もあります。トナーを捨てるときは燃えるごみなどには出さずに、産業廃棄物として捨てましょう。

トナーの正しい廃棄方法

トナーは処分方法を間違えると粉塵爆発などを起こす可能性があるため、正しく処分する必要があります。ここでは、正しく安全なトナーの捨て方を6つ紹介します。

産業廃棄物として捨てる

会社などで使う業務用トナーを捨てるときは、産業廃棄物として捨てる決まりがあります。産業廃棄物とは、ごみの区分のひとつです。事業活動から出るごみのうち、法律で定められた20種類の廃棄物を指します。産業廃棄物の処理は、決められた方法で事業者が責任を持って行う必要があります。
産業廃棄物としてトナーを廃棄するには、自治体が指定する産業廃棄物業者に回収を頼みます。トナーの粉が残っていると回収してもらえないこともあるため、業者に事前確認をしてから依頼しましょう。

リース契約業者に回収依頼をする

会社で複合機などを使用しており、リース契約や保守契約を結んでいる場合は、その業者にトナーの処分を依頼しましょう。関連メーカーの純正品トナーを使っていると、使用後のものを回収してもらえます。
契約業者によるトナー回収のタイミングは、トナー交換や定期メンテナンス時です。それ以外のときに回収に来てほしい場合は、メーカーに電話で依頼してみましょう。回収時はトナーをすぐに渡せるように、未使用品と使用品は分けて保管しておくのがおすすめです。

メーカーに回収をしてもらう

純正品の業務用トナーであれば、製造元のメーカーに回収してもらう形で処分できます。近年注目されている持続可能な社会の実現のために、各トナーメーカーは環境にやさしいトナー処分への取り組みを進めています。回収されたトナーはリサイクルされ、その資源は再利用されます。
トナー回収の方法は依頼者が梱包して運送会社に集荷手配を行い、メーカーの回収窓口まで送ります。申し込み方法や回収可能なトナーの型番などの詳しいルールは、それぞれのメーカーのホームページを確認しましょう。

家電量販店などの回収ボックスを利用する

簡単にトナーを廃棄する方法は、家電量販店などにある「トナー回収ボックス」に持っていくことです。ボックスに入れるだけでトナーが廃棄できるため、手間も時間もかかりません。回収されたトナーはリサイクルされるため、環境にもやさしいです。
ただし、回収ボックスに入れられるトナーには制限があります。メーカーによっては回収できなかったり、互換品は受け付けていなかったりします。トナーを回収ボックスに持っていく際は、お店にボックスが設置されているかどうかと、回収可能なトナーを事前にチェックしましょう。

不用品回収へ依頼する

トナーと一緒にプリンターやコピー機を捨てたいときなど、トナー以外の不用品も処分したい場合は不用品回収業者を利用しましょう。使用済みトナーや印刷機はもちろん、家具や家電や衣類などさまざまな不用品を回収してくれます。
不用品回収業者の多くは出張回収を行っているため、運搬の手間や移動の時間もかかりません。回収料金の目安は、トナーのみの場合で500円から3,000円です。不用品の数、大きさ、種類により価格は変化します。

トナー買取業者へ買取依頼する

未使用トナーを処分する場合は、捨てる以外に売る方法もあります。トナーの買取業者は未使用品の純正トナーを積極的に買取してくれます。また、中には使用済みのトナーを買取してくれるお店もあります。
未使用のトナーを売ればお金に替えられるため、ただで捨ててしまうよりもお得です。とくに未開封のトナーや使用期限が長いもの、人気メーカーのトナーなどは高値で売れます。まとめて売るとさらに買取価格がアップするため、使っていないトナーがあるならぜひ買取に出しましょう。

メーカー別トナーカートリッジの回収方法

ここでは、トナーを製造販売しているメーカーごとの回収方法を紹介しています。申し込みの仕方などがそれぞれ異なるため、よく確認してから回収に出しましょう。

キヤノンの回収方法

キャノンは、sateraシリーズ、インクジェットプリンター、オフィス向け複合機などのトナー回収を行っています。使用済みの純正トナーが回収の対象です。回収方法は数量によって異なりますが、1点から対応しています。

複数の場合は集合回収専用箱に入れての発送を行います。回収サービスや集合回収専用箱のお取り寄せには、WEBやFAXによる申し込みが必要です。詳しい回収依頼方法や対象トナーについては、こちらをご確認ください。

富士フイルムの回収方法

富士フイルムでは、未使用や使用済みを問わずトナー回収を無料で行っています。対象となるのは、富士フイルムビジネスイノベーション製と富士ゼロックス製のトナーに限ります。回収には申し込みが必要で、WEBから受付を行っています。
回収方法は訪問によるもので、1本からでも対応しています。箱に使用済みチェック欄があるため、未使用と使用品どちらの場合も×を記入して出します。外箱がない場合は段ボールや厚手のビニール袋に梱包して、トナーが漏れないようにしてください。詳しい回収方法は、こちらをご覧ください。

リコーの回収方法

リコーでは、複写機や複合機、レーザープリンター、ファクシミリ、アナログ複写機などで使用している純正トナーを回収しています。ただし、他社製のトナーや、他社によって充填再生されたリフィル製品は回収の対象外です。
回収の窓口は、回収方法により異なります。次回、注文製品配送時に回収を希望する場合は、購入の販売会社や販売店へ連絡します。回収のみ希望の場合も、その製品を購入したお店へ連絡すると回収してもらえます。量販店などで買ったため販売会社や販売店がわからない場合は、リコーカートリッジ回収受付センターへFAXで回収申し込みをしましょう。詳しくは、こちらからご確認できます。

シャープの回収方法

シャープの使用済みトナーをお持ちの方は、同社リサイクルセンターでの無料回収に出しましょう。ZT-、AL-、DM-から始まる型番のトナー回収を行っています。これ以外の型番のトナーは、購入したお店に問い合わせてみてください。
シャープのトナー回収における梱包では、新しいトナーのビニール袋に入れてテープでしっかりと口を閉じ、保管していた空き箱や新しいトナーの外箱に入れてガムテープでとめます。梱包したら、回収専用フリーダイヤルから申し込みをしてください。番号などは、こちらに記載されています。

京セラの回収方法

京セラでは、使用済みトナーの無償回収を行っています。申し込みは公式ホームページのお申し込みフォームか、トナーコンテナ回収センターへのFAXから受け付けています。梱包の際は、使用済みトナーを新しく交換したトナーの箱に入れて出しましょう。
京セラのトナー回収では、異物混入による注意喚起をしています。近年では、リチウムイオン電池、スプレー缶、カッターなど、引火の恐れがあるものや危険物などの混入事例が増加しています。廃棄場にて火災など命にかかわる事故が起こる可能性があるため、回収の際はよく注意しましょう。詳しい回収方法は、こちらをご覧ください。

コニカミノルタの回収方法

コニカミノルタは、レーザープリンターのすべてで使用しているトナーを回収しています。使用済みトナーを新品トナーの袋と箱に入れ、粉が漏れないようにテープでしっかりと閉じて梱包してください。トナーの箱がない場合は、なるべく小さい箱でも代用可能です。
申し込みの受付や回収は、日本通運が代行しています。日本通運のコールセンターに回収依頼の電話をすると、後日集荷に来てくれます。運賃は日本通運の着払いとなり、無料で回収してもらえます。電話番号はこちらからご確認ください。

東芝の回収方法

東芝製トナーの回収をご希望の方は、FAXから依頼をしましょう。梱包はトナーが入っていた箱や代わりの箱に入れて、テープで密封してください。トナーボックスも回収対象であるため、廃棄する場合は一緒に梱包しましょう。
回収の際は、PDF状で公開されている回収依頼書に必要事項を記入して、受付センターへ送付します。後日指定された運送業者が集荷に伺うため、梱包したトナーを渡しましょう。申込書やFAX番号は、こちらからご覧ください。

トナーを廃棄する際の注意点

トナーを使い終わった際は、不法投棄をしたり自分で中身を補充したりはせずに、メーカーの回収窓口に引取をしてもらいましょう。分別ルールを守らずに燃えるゴミなどに出すと、引火して粉塵爆発が起こる可能性があります。
また、トナーの中身を自分で補充することも危険です。トナーの粉は非常に細かく、飛び散ったものを吸い込むと健康被害が生じるおそれがあります。トナーを使い終わったらメーカーに回収の申し込みを行い、新しいトナーの箱などに入れてしっかりと梱包しましょう。

未使用品のトナーは買取サービスの利用がおすすめ

未使用トナーはメーカーによっては回収を受け付けていますが、買取業者に売ったほうがメリットは多いです。未使用トナーを買取に出すと、どのようなメリットがあるのでしょうか。

【メリット1】現金化ができる

未使用トナーを買取に出せば、現金に換えられます。メーカー回収に出してしまうと買ったときのお金は返金されませんが、買取に出せば何割かのお金は戻って来るため多少は元が取れます。

未使用トナーをなるべく高い値段で売るには、外箱は開封せずに綺麗な状態で保管しておくことや、使用期限が1年以上あるうちに売ることが重要です。未使用トナーが複数ある場合はまとめて出して、買取価格アップを狙いましょう。

【メリット2】宅配や出張での依頼が可能

使っていないトナーを買取業者に売るメリットには、宅配買取や出張買取など自分のタイミングで処分できることも挙げられます。メーカーによるトナー回収は申し込みが必要で、回収日時も事前に決まってしまいます。
一方、買取なら自分の都合のよい日に梱包して発送でき、自宅や会社まで買取に来てもらうことも可能です。料金も着払いで業者対応の場合が多いため、お金をかけずに未使用トナーが処分できます。

未使用トナーの買取でしたら株式会社MAKALYにお任せください!!

まとめ

使い終わったトナーを捨てるならメーカー回収やリース契約業者回収、家電量販店の回収ボックスなどを利用するのがおすすめです。また、トナーと一緒にプリンターなどを捨てたい場合は不用品回収、未使用のトナーを処分したい場合はトナー買取業者に相談しましょう。

どこにも回収してもらえなかったときは、産業廃棄物としても処分できます。処分の際は回収店舗へ申し込みを行い、梱包などを指示通りに行いましょう。

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